2020年2月20日木曜日

言葉がつなぐ絆の伴走 ~視覚障がい者伴走者 堀内氏講演~

先週末、公民館主催事業人権問題学習講座として「言葉がつなぐ絆の伴走 ~過酷なレースの伴走から見えてきたもの~」というテーマで、2016年リオ・パラリンピック女子マラソン(視覚障がい者マラソン)銀メダリストで現世界記録保持者、道下美里さんの伴走者を務める堀内規生(のりたか)さんに、講演していただきました。

 


堀内さんといえば、道下さんの横でロープを持って走る姿を思い出される方も多いかと思います。そしてブラインドランナーの「伴走者」という言葉を拡げた人でもあります。

ブラインドマラソンといえば、言葉とロープで走る競技です。

ロープの張り具合と伴走者の適切な情報で、ランナーは走ることになります。

ご自身もマラソンランナーとして日々鍛錬している堀内さんですが、伴走者として走る際の気配りや工夫についてお話していただきました。

伴走者は、ランナーの「目の代わり」が務まるよう、目で見た情報を一つ一つ言葉に変えていきます。コースのコンディション(カーブや下り・上りの情報)や給水ポイントなどを、ランナーに適切なタイミングで端的に伝えなくてはいけません。そのためにラジオや寄席で語彙を増やしたり、表現力を磨く努力をされたそうです。

 

またランナーの体調面、メンタル面にも気を配り、常にランナーに寄り添うことが大切とのことでした。

日頃はあまり聞く機会のないブラインドマラソンの話を、集まった参加者の皆さんも興味津々で聞き入っていました。

そんな中、

2人で走る分、苦しさは半分、喜びは2倍になる」

堀内さんの言葉が印象的でした。
堀内さん、本当にありがとうございました。

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